磨いても磨いても虫歯ができるあなたへ

はじめに（磨いても磨いても虫歯ができるあなたへ）

歯の痛みって半端じゃないですよね。なんせ直接神経がうずくんですから、痛いはずです。もうこの世のものじゃないってくらい。

実は私も「虫歯だらけ」でして、かつては「虫歯大王」でした。(10代から40歳くらいまで「虫歯大王」に即位、現在は50代で虫歯なしが10年以上続いてます。奇跡だ！）

当時大王だったころの私、磨いていないわけじゃないんですが、毎日毎日、そう磨いても磨いても虫歯になるんですね。不思議なものです。

ある時、通っていた評判の良い歯科医にその相談をしてみました。

わたし「磨いても磨いても虫歯になるんですよ。どうしたらいいんですか」

先生「…」（無言）

苦笑いしただけで済まされてしまいました。ちくしょー。歯医者での苦い思い出のひとつです。

その歯医者さんは大変な人気でいつ行っても混雑しているような評判の良い歯医者だったんです。ですから、信頼してしばらく通っていたんですが、とにかく治療に時間がかかるんですよね。

大抵、予約しているにも関わらず治療の前30分前後待たされますし。毎回の治療も何をしたか分からないくらいちょっといじって終わり。

そして、また次回の予約をして帰ります。こんな歯医者生活を生まれてから40歳くらいまで送っておりました。

まあ実際、それが当たり前だと思っていたんですよ。自分も。

歯医者さんなんて、そういうものだって・・・

皆さんの中にも、そう思ってらっしゃる方も多いのでは？

歯医者さんは痛い所で、待たされて待たされて何か月も通うものだと。

そんなある日のことです。

いつものように再び、歯がズキンズキン痛みだしました。

こりゃ我慢できん。歯医者に行かな。

嫌だな～と思いつつ。

手っ取り早く直してほしい気持ちになり、いつもの待たされる人気の歯医者に行くのをやめて別の所を探してみようという気持ちになりました。

そこで、電話帳でかねてから友人から聞いていた他の評判の良い歯医者に電話してみましたが、どこも予約でいっぱいです。すぐには治療してくれそうもありません。

そういえば、よく通ってる道にしがない歯医者さんがあったなと思い出します。（すいません先生。しがない・・・なんて）ここを仮名ですが、「真珠歯科」とお呼びします。

そこに行って、さっさと1本だけ治してもらってこよう。（通常、1本治すだけとはいえ、数回通う必要があるものです。）

以前の私なら混んでないって事は人気が無いのだからヤブ医者だろうと思っていたのですが1本くらいならヤブでもいいかって感じで。

そう思い「真珠歯科」に飛び込んでみたのです（我ながら勇敢だった！）

しかし、行ってみてやはり不安に・・・駐車場もガラガラ・・・

誰も待合室に居ないんです。

待合室なんていらないんじゃないかと思うくらい。

すぐに初診の問診票を書き、呼ばれて中に入れました。ただ診療室内ではおひとり治療されてましたね。

まずは、ちょっと古めかしいチェアーに座り順番を待つことに。

横での会話が否応なしに聞こえてきます。

まあ、良くしゃべる先生です。真珠歯科の真珠先生。先生はおひとりの様子。若い女性の歯科助手さんが二人。

真珠先生、いろいろと患者さんにレクチャーしてる様子。

今後、その先生の話はわたしの歯科治療に対する認識を大きく変革してくれるとはこの時つゆ知らず・・・

レントゲンを撮った後、やがて順番が来ます。

真珠先生「どうされましたか」

わたし「ここが痛むんです」

真珠先生「確かにレントゲンでも虫歯が確認できますね。（レントゲンを見せつつ）ここですね。じゃ口を開けてください」

麻酔後、キュー―んぎゅーーンキュルキュル――ん。（歯医者の嫌な音が続く）

先生「はい。虫歯は取りましたよ。これで大丈夫」

わたし「えっ！！１回で治療終わったんですか」

先生「ええ。終わりました」

なんとこの後の説明によると先生は、ちょっと治療をして、被せて、また外して、ちょっと治療して被せてという治療を多くの歯医者がやっているが、自分はそれは嫌だと。

自分の良心が許さないと言ってました。

確かにその先生は治療が早く、普通の虫歯なら一回で治療するんですわ。

こんな歯医者さんがいるのかと驚き！

それならと、一本だけ治して後はやめようと思っていた私は、「ここなら全部やってもらっても良いかも」とまで思い始めました。 結局、その真珠先生には私の口腔内のすべての虫歯治療をやって頂くことになるのです。

今でも時々、顔を出したいくらいなのですが、私の都合で遠く土地が離れてしまいそれができない状況、しかし心から感謝しております。

その先生から教わった事やその後興味が沸いて自分で調べた様々な情報を皆さんにお分かちできればと思いこのサイトを立ち上げた次第です。

すこしずつ書いていきますので、思い出したら読んでいただければ幸いです。